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Lover Unbound/J.R. Ward

Lover Unbound: A Novel of the Black Dagger BrotherhoodLover Unbound: A Novel of the Black Dagger Brotherhood
(2007/09/25)
J.R. Ward

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Black Dagger Brotherhoodシリーズ 5。
従来のロマンス小説にはない設定。なんでもこい!の人か、脳内削除ができる方にオススメ。
それにしても……うーん、万人向けとはいえなくなってきました。J.R. Wardも思い切ったことをしたもんだ。
現代 パラノーマル
まほろば的評価 483頁までは★★★★★  484頁から★★★
           ちなみにこの本は、全部で502ページです。(笑)

J.R. Wardのヴァンパイアの世界の概略、そのほかの登場人物についてはシリーズ1~4をご覧ください。

【主な登場人物】
ヴィシャス
ヒーロー。もうすぐ303歳。ザディストに負けず劣らずこの人も(ヴァンパイアだけど)過酷な運命に耐えてきました。J.R. Wardはヒーローを痛めつけるのがうますぎる(?)ので、読んでいて辛い。(T_T)
不思議な力を持つ、呪われた右手を常に手袋で覆っている。ITに秀で、予知夢を見ることができる。(ちなみにBDBのメンバー全員の死にざまを、予知夢で見て知っているそうな。くわばらくわばら)
他者とは打ち解けることがなく、心の内をさらけ出せる相手はジェーンとブッチだけ。
過酷な体験のせいでSM趣味、バイ・セクシュアルと、本当にロマンス小説のヒーローかい?という性格です。おまけにスクライブ・バージンからはprimaleになれと命令されるし。大丈夫か、ヴィシャス!? ^^;

ジェーン・ウィットコム
ヒロイン。セント・フランシス・メディカル・センターの極めて優秀な外傷外科医。
頭脳明晰、気が強く、人間でありながらヴァンパイアであるヴィシャスのありのままを受け入れることのできる、広く優しい心を持つ女性。
銃で撃たれて瀕死の重傷を負ったヴィシャスを治療したのが運の尽き。入院したヴィシャスを奪還しにきたBDBについでにさらわれ、そのままヴァンパイアの世界へ。

ブラッドレター(Bloodletter)
血も涙もない冷血ヴァンパイア。まさしく悪魔のような男。
その昔、<キャンプ>と呼ばれるBDB養成訓練所に専制君主のごとく君臨し、極悪非道の限りをつくした。<キャンプ>から優秀なBDBメンバーが何人か輩出したのは確かだが、地獄の環境下におかれて死んでいった訓練生は数知れず。
息子であるはずのヴィシャスに対しても例外ではなく、むしろことさら辛くあたった。transisionを迎えて弱りきった体のヴィシャスにいれずみを施し、あまつさえ去勢しようとすらした。
この人、今はどうしてるんでしょ? (^^ゞ 
あまりの極悪非道さに嫌悪感が先に立ち、Bloodletterという文字を目が拒否してしまって……。この人のエピソードはさっさと読み流してしまったので、よくわかってません。そのうち読み返さなくちゃ。(^^ゞ 

ブッチ
1巻でも思ったけど、いい人やねぇ、ほんと。器の大きい人ってこの人(ヴァンパイアだけど)のことだね。
ヴィシャスのよき理解者で、大きな愛――友情――で彼を包み、いつだって彼の味方。
ブッチ自身はストレートで、4巻で結ばれたマリッサとラブラブ。結婚生活は順調です。

フューリー
次の巻のヒーロー。いろいろあって今はかなり落ちこみ、ストレスフルな日々を過ごしてます。
3巻で危うくコカインに手を出しそうになったところをジョンに救われましたが、相変わらずマリファナはすぱすぱ吸っている……。いけませんねぇ、感心しませんねぇ。(ーー;)
ザディストとちがって幼少期は幸せだったかと思えば実はそうでもなく、お母さんはショックで寝込み、お父さんはザディストを探すために留守がちで、暗く悲しい少年時代を送った模様。
優しいジェントルマンのフューリーには、ぜひ次巻で立ち直って幸せになってほしいです。

スクライブ・バージン
ヴァンパイアを創造した女神さま。全知全能かと思えばそうでもなく、できることは意外に限られているらしい。お父さんがいて、どうやらそっちが全知全能の神っぽい。
そしてぬわぁんと、ヴィシャスのお母さんということが判明! ヴィシャスの呪われた右手は、お母さん譲りなのでした。
子どもをひとり産むことを許されてヴィシャスを産んだが、禁を破ってふたりめを出産。その子がヴィシャスとは双子の妹(姉?)、ペイン(Payne)。親の因果が子に報い、ヴィシャスもひどい目に遭ったが、ペインも辛い目に遭っていることを示唆する箇所あり。
話が進むにつれ、女神とはいえまちがいも犯す、かなり人間味のある面が出てきました。

チョーズン(Chosen)
<向こう側の世界>でスクライブ・バージンに仕える巫女たち。
この集団の性格は、フランク・ハーバート作デューン・シリーズのベネ・ゲセリットに似ていると思うのですが、どんなものでしょ?(>読んだ方)
人間と結婚して血をのむことができないレイジのお世話をしているのが、このなかのひとり、レイラ。レイラは、ジョンのお世話もすることになります。

ジョン
めでたくtransitionを迎え、立派なヴァンパイアになりました。ぱちぱちぱち。身長200cm(transition前は167cm)、筋肉隆々、かなりのハンサムさん。
これからが楽しみですが、ちょっと女性の好みが***なのが不安の種。リベンジが経営するクラブ<ゼロ・サム>のセキュリティ・チーフ、ヘックス(Xhex)にポッとなるってどういうこと?(笑)

ブレイロック(Blaylock)
クイン(Qhinn)
ラスが主宰するBDB養成クラスの生徒。ジョンを加え、3人仲良し。だいたい同じ時期にtransitionを迎えて大人になり、これからいろいろ楽しいことをするぞー(^o^)丿と意気込んでいるところ。
初々しい3人組で、これから請う、ご期待。

BDB:ブラック・ダガー・ブラザーフッド。

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primale
今回のキーワード。チョーズンが大奥のお中臈たちで、primaleは将軍さまといったところ。もちろん、目的は子作り。^^;
ヴァンパイアの総人口は現在減りつづけ、危機的状況に陥っています。そして種族を守るBDBはたった5人で人手不足だし、チョーズンも減る一方。
この問題を打開するのは、やはり赤ちゃんをつくるしかない……ということで、スクライブ・バージンはヴィシャスにprimaleになれと命令したのでした。
「生まれた女の子はチョーズンに、男の子はBDBにします」だって。
母親候補のチョーズンは40名ほど。
さて、スクライブ・バージンの思惑どおり、40名全員首尾よく妊娠できるのでしょうか?(笑)

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ヴィシャスの
問題1.SM趣味
心身ともに深い傷を負ったことが原因のヴィシャスのSM趣味は、ジェーンを得て治ると思ったけれど、世の中……というかJ.R. Wardはそんなに甘くなかった。もう、即行脳内削除! 削除ですとも!
痛いのやだ。^^;

問題2.primale
スクライブ・バージンから命令が下ったときは、primaleになるなんて嫌だけど、種族のためだし、今のところ好きな人もいないし、女神さまの命令だし……と一度はお役目を引き受けたヴィシャス。
でも、就任の儀式前にジェーンと出会って一目惚れして、primaleのお役目は一度として果たすことなく辞退。もちろんそのまま辞退など許されるはずもなく、フューリーが身代わりに。この問題は、次巻に持ち越されます。

問題3.バイ・セクシュアル
ヴィシャスはブッチのことを性的な対象として愛していると思い込んでいたけれど、実はちょっとちがうような気がします。
約300年の孤独の果てに、やっと自分をさらけ出して心を通い合わせることのできる相手がブッチだったわけで、寂しくて寂しくて仕方のなかった心が生み出した擬似恋愛感情ではないかしら。
ヴァンパイアはとても独占欲の強い種族で、本当に好きになったらその好きな人に他人が近づくのさえ許せないし、bonding scentという匂いを発散させて好きな相手にマーキングをします。
ても、ヴィシャスはブッチに対してそんなことはしない。それどころか4巻では、ブッチとマリッサとうまくいくようにさりげなく応援していました。
一方ジェーンに対しては、全然態度がちがう。
一目彼女を見てヴィシャスが即行思ったのが「俺のもの」(笑) bonding scent出しまくり。ジェーンの上司(男性・人間)がジェーンの頬に手を添えた姿を見ただけで頭が真っ白になり、「殺してやる~(怒)」と突進してました。(ブッチに止められたけどね)
生涯の相手はジェーンで、ブッチは固く結ばれた戦友または大切な家族のような人ではないかと思います。←ここのところは意見が分かれるかも。
とはいえ、ヴィシャスが男でも女でも相手にできることは確かだったりして。^^;
異色のロマンス・ヒーローには変わりないようです。

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いつもは敵のレスニング・ソサイエティ側のエピソードも交えて話が展開していくのですが、今回はそれはなし。
ヴィシャスとジェーンの恋愛模様と、次巻のヒーロー、フューリーの話の伏線張り、そしてこれから活躍するであろうヴァンパイアたちの名前がちらほら出てきた――という、BDB側中心の話となっています。

辛い過去やヴァンパイアと人間のちがい、そしてprimale問題を乗り越え、ジェーンと心を通い合わせ、結ばれたヴィシャスはもう有頂天。
羽がはえて飛んでいってしまいそうなくらいの幸せを味わいます。
その幸せの最中、なんとジェーンはレッサーに銃で撃たれて死んでしまいます。え、ヒロインが死んじゃうんですか???? と、しばしボーゼンのわたし。
天国を垣間見たあと地獄に突き落とされるとはまさにヴィシャスのことで、もう……涙なしでは語れません。ううぅ、かわいそうなヴィシャス。(T_T)

で、涙、涙の絶望に打ちひしがれた場面のあと、どうなったと思います?
スクライブ・バージンがジェーンを生き返らせて、「はい、プレゼント」ってヴィシャスのもとに届けるんですよ!!!! (怒)(怒)(怒)
これが、484ページ。もう、あの涙を返せ~ってなもんです。
この時点で、わたしはヴィシャスの問題1から3なんてどうでもよくなりました。(苦笑)
いくらフィクションだからって、なんでもアリだといって、死んだ人間を生き返らせるなんて、よっぽどのことがないかぎりしてはいけないことだと思うんですが、どんなものでしょう?
これじゃ、命をかけて種族を守って戦うというお題目が、ばかみたいじゃないですか。それに、ウェルシーを失って悲しみのあまり行方不明になったトーメントが浮かばれない……。
メアリーが不治の病の白血病を治してもらったときもイージーな展開だなと思ったくらいなのに、ましてや死んだ人が生き返るとなると、うむむ。(ーー;)
あとでジョンが、「なぜウェルシーは生き返らせてもらえないんだろう? レイジはメアリーを救ってもらったし、ヴィシャスはジェーンを救ってもらった。どうしてウェルシーはダメなの?」と言っているくらいなので、J.R. Wardも意識はしているのだと思います。
次巻以降にジェーンが生き返らなければならなかった理由が提示されるでしょうか。されてほしいけれど……うーん、無理かな。このまま受け入れるしかないのかな。
生き返ったジェーンは、マリッサが仕切る<セイフ・プレイス>というヴァンパイア専用の福祉施設でお医者さまとして働くことになります。

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 洋書

Comments(3)   Trackbacks(0)

Comment

雪柳 URL
はじめまして!
さきほどご訪問いただいた「Viva! romance」の雪柳です。まほろば様の鋭いコメントを読むと、自分のHPが恥ずかしい・・・。これから精進しますので、またのご訪問をお待ちしています。
明日から「Lover Unbound」に突入します。Vが幸せになることを祈りつつ。
2007年11月26日 (Mon) 16:59
まほろば URL ≫ EDIT
いらっしゃいませ
さっそく訪問していただきありがとうございます。
これから"Lover Unbound"を読まれるとのことですが、ネタバレは大丈夫でしょうか? わたしのブログが、雪柳さんの読書の妨げになりませんように。
5巻は読者のあいだでいろいろと物議をかもしていますね。雪柳さんの感想を楽しみにしています。また雪柳さんのブログにお邪魔させていただきますので、よろしくお願いします。
2007年11月28日 (Wed) 15:06
ミランダ URLEDIT
No title
うーん、死んだ人が生き返る・・・って!やり過ぎですっ!第2弾のメアリだって、私的には”え?死ぬっていったんじゃん?”とちょっと不満足なエンディングでした。死ぬなら死なす・・・くらいの勇気がないのかよ?!(←心配した読者としては、いきなり白血病が直ると・・・ええー?ですよ)と、あまりの展開にため息がでました。でもこの巻はもっと怒りそう?ま、”どーせ生き返るんでしょ~?”と思って読めば、最後の土壇場で裏切りに合うこともないだろうから、心して読みます(!)
2011年01月10日 (Mon) 03:03














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