この表紙がおもしろい(旧:読書記録)

洋書ロマンス本の表紙をピックアップ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

In For A Penny/Rose Lerner

In for a PennyIn for a Penny
(2010/02/23)
Rose Lerner

商品詳細を見る


坊ちゃんヒーロー、一世一代の大決心。
ヒストリカル リージェンシー
まほろば的評価 ★★★★

1819年。
父の後を継いでベドロウ伯爵となったとき、ナサニエルことネヴは酒、愛人、賭博、悪友と縁を切り、裕福な商人の娘ペネロペと結婚した。破産寸前の伯爵家を救うために。
だが、財政を立て直すために領地へ帰った新婚夫婦に、次から次へと難題が降りかかる。
ネヴとペネロペはたった二人、力を合わせて困難に立ち向かっていくが……。

ネヴがちょっと毛色の変わったヒーローでした。
23歳というロマンス小説には珍しい若さもさることながら、破産しないようにがんばらないといけないのに計算が苦手で帳簿を見ると頭が痛くなっちゃう。ペネロペは「大丈夫よ。わたしがちゃんと管理するから」って。(苦笑) 決して愚かではないんですけどね。文学や音楽には造詣が深いし。
要するに、領地経営などの実務能力がゼロの、苦労知らずの貴族の坊ちゃんなのでした。^^;
でも、根は真面目で誠実で思いやりがあって、馬鹿がつくほど正直。「お金に困ってプロポーズしにきました」ってペネロペに言うくらいですから。^^;
それに、平民出身の伯爵夫人に対して世間の目は当然のことながら冷たいわけですが、その都度きちんとペネロペの味方をして庇うところも好感度高し。
ペネロペは裕福な商人の娘として何不自由なく育ち、レディとしての教育をきちんと受けました。父親の仕事の手伝いもちょっとしていたので経営&管理能力はばっちり。頼りがいのあるしっかり者です。
ただ出自の低さから何度も嫌な目に遭っていて、上流社会に今ひとつなじめないでいました。
伯爵夫人になろうなんて夢にも思っていなかったのに、ネヴの正直さにほだされて(?)つい結婚を承諾してしまいます。
ネヴとペネロペはお互いを思いやり、足りないところを補い合える、とてもいいカップルだと思います。
がっ!!(笑)
先代伯爵の経営能力の欠如により、領地はもうメチャメチャ。
家令はおざなりな仕事しかしてないし、借地人と牧師は結託して不正にお金を溜め込んでいるし、領民は1816年の大飢饉から立ち直れずに飢餓と貧困に喘ぎ、囲い込みによる共同地の消失によって密猟が横行しています。
ネヴはさっそく初日からくじけそうになってます。^^;
おまけに、ネヴとペネロペの心の距離がなかなか縮まりません。
ネヴは破産を救ってもらった引け目があるし、ペネロペは出自コンプレックスがあって、お互い一目ぼれだったくせに自信がなくて本音で話ができないんですね。
さらには結婚前のネヴの愛人問題や、ペネロペの友人以上恋人未満の男性の存在も、結婚生活に影を落とします。
次から次へとよくもまあこれだけ障害が……という展開になっているので、最後まで気を抜くことができませんでした。残るページは少なくなっていくのにオチが見えないんで、これでどうやって収拾をつけるんだろうと心配になったくらいです。(笑)
また、飢饉や暴動など当時の状況が巧みに取り入れられ、甘いロマンスだけでは終わらない展開となっています。ディケンズっぽいところがあると巷で評価されるのは、そのせいだと思います。

作者のローズ・ラーナーは新人で、去年の2月に出版された本作 "In For A Penny" でデビューしました。
オフィシャルサイトによると、2作目は今年の11月に出るようです。

■ Rose Lerner ホームページ

*******************************************

ペネロペにふられた男性が、腹いせにウィリアム・ホガース作『当世風結婚』6枚連作のエッチングを結婚祝いに送る設定になっています。
これは、落ちぶれ貴族の伯爵が散財の末に裕福な商人の娘と自分の息子を結婚させたが、政略結婚であるがために両者の間には愛情は育まれず、互いに愛人を作るものの、妻の不貞を知った夫が妻の不貞相手と騒動の末に殺害され、妻自身も罪の意識から自害してしまうという内容を6点の絵画で表現した連作です。
こんなものをエッチングにして結婚祝いに贈りつけるなんてものすごい嫌がらせなんですが(恐ろしや~)、絵のテーマがおもしろいのでリンクしておきます。
興味がある方はどうぞ。
ウィリアム・ホガース連作 当世風結婚

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 洋書

Comments(0)   Trackbacks(0)

Comment















非公開コメント

Trackback

Trackback URL

プロフィール

まほろば

Author:まほろば
本の表紙を眺めるのが好きです。おもしろい表紙だなと思ったロマンス本(洋書のみ)をピックアップしてつぶやきます。(中身は読んでいません)
読書記録はブクログにお引越し。

リンク
つぶやき
最近のコメント
メールフォーム
一声かけていただけると、励みになります。(^^)

名前:
メール:
件名:
本文:

日めくりカレンダー
FC2カウンター
FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

りんく



にほんブログ村 本ブログ 洋書へ

RSSフィード
Powered
ブログ内検索
カテゴリ
シリーズ

BlackDaggerBrotherhood
NYブレーズ
InDeath
Fatal
マーシー・トンプソン
Slightly
PlaybyPlay
LadyEmily
Alpha&Omega
LatvalaRoyals
RichmondRogues
NavySEALTeam12

ブログ内記事ランキング
まほろば的殿堂入りロマンス本
次はコレ









上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。