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Slightly Dangerous/Mary Balogh

Slightly DangerousSlightly Dangerous
(2005/03)
Mary Balogh

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Slightlyシリーズ6
責任と義務の人、ビューカッスル公爵は、きょうだいたちが全員巣立ってとっても寂しいウルフに~ちゃんでもありました。
ヒストリカル リージェンシー
まほろば的評価 ★★★★★★★★★★
五人もいた弟妹たちは全員結婚して独立し、さらに十年来付き合ってきた愛人は病死。
空の巣症候群とでもいいましょうか、ちょっと弱気になってしまったビューカッスル公爵ウルフリック・ベドウィンは友人に誘われ、二週間にわたって田舎の邸宅で開かれる、ハウスパーティーに参加します。
そこで出会ったのが、クリスティン・デリック。
ウルフと同様クリスティンもパーティーのゲストでしたが、二十九歳の未亡人で身分は中の下といったところ。身なりは質素で、裕福でないのがひと目でわかる姿です。
身分のちがう別世界の人間と、初対面でクリスティンを切り捨てたウルフでしたが……。

Slightlyシリーズ1からずっと、きょうだいたちを陰日向になって助けてきたウルフが、最終巻に満を持してヒーローとして登場です。
良くも悪くも「公爵」の彼は、義務と責任に凝り固まった孤高の人。世間からは冷酷だの傲慢だのと言われるし、きょうだいたちからすら、頼りにはなるけれど、とっつきの悪いおにーちゃんと思われています。
対するクリスティンは、黙って座っていると地味ですが、なにか活動的なことをしたり笑ったりすると百倍きれいに見えるタイプ。明るく社交的で、自然に人々を惹きつける女性でもあります。
しかも、かなりのお転婆。
お転婆がすぎて窮地に陥ることが多々あるけれど、そこはウルフに助けられるのがお約束。クリスティンのために、お高くとまっているはずのウルフが人目もはばからずに意外な行動をとるのが、とても新鮮でした。
ウルフもクリスティンもそれぞれ「見た目」とはちがう面を持ち、問題を抱えています。立場も性格も正反対の二人が出会って惹かれ合い、決して他人には見せなかった本当の自分をさらけ出し、溝を埋め、体だけではなく(笑)心も寄り添っていく過程はとてもよかったし、二人の心の動きが丁寧に描かれていて、さすがバログ、うまいっっっ!! と拍手。
特に、本作でウルフはクリスティンにある申し出(敢えて申し出としておきます)を三回しますが、その三回にウルフの気持の変化が顕著に現れていたのではないでしょうか。
一回目はもう論外(笑)として、二回目の申し出は言葉遣い(単語の選び方?)からして失礼千万。一回目より内容はマシとはいえ、クリスティンを自分と対等の人間とは思っていないのがアリアリとわかります。シリーズ2のラルフの申し出もひどいものだったけれど、ウルフはそれに輪をかけたものでした。さすが公爵。(爆) 
三回目は、心を入れ替えてとってもロマンチックで百点満点。ロマンス小説のお手本のようなこと言ってくれます。つまり、日本語にするとこっぱずかしいせりふなんだけど。(笑) 
シリーズ1から冷血漢と言われつづけてきたウルフ。十七歳のときから重荷を背負ってきょうだいたちの面倒をみてきたのに、そんなひどい言われようをされなくてもいいじゃないかと思っていたのですが、だからこそ、この最終巻での変化のすばらしさが際立つんですね。
バログの術策にすっかりはまってしまいました。
物語後半は舞台をベドウィン家の本邸リンジーホールに移し、きょうだい&それぞれの配偶者&子供たちが勢ぞろい。たくさんの人物が登場しますので、シリーズを順番に読んでいないと人間関係がわかりにくいのでご注意。(と書いてるわたしは5を読んでないけど)
そうそう、シリーズ1ではエイダンから見たウルフとの確執が書かれていましたが、この6ではウルフから見るとどうだったかが書かれていますよ。
エピローグも最高。幸せでとろけそうなウルフとクリスティンの姿を見ることができます。
シリーズ最後を飾るにふさわしい、とてもおもしろい作品でした。

■ ウルフに~ちゃん名言集
「私は公爵であると同時に一人の男だ」

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 洋書

TAG : Slightly
Comments(5)   Trackbacks(0)

Comment

kuropika URL ≫ EDIT
まほろばさん、こんにちは。
先日はburrowへのコメント、有難うございました。
Slightly Series(ほぼ) 読了おめでとうございます。Wulfricの最終巻はやっぱりすごく面白いですよね。わたしにとってはベストヒーローのWulfです。
私はシリーズ一作目を飛ばして正解だったと思っているのですが(冊数的に)、一気読みはちょっときつくなかったですか?
2008年11月25日 (Tue) 09:45
まほろば URL ≫ EDIT
kuropikaさん

> 一気読みはちょっときつくなかったですか?
ちょっとどころか、かなりきつかったですうぅぅ。(笑) リージェンシーは当分お休みします。(^^ゞ
とはいえ、Slightlyシリーズは本当におもしろかった。特に、ウルフ兄ちゃんは最高。木登り、飛び込みといろいろ芸を披露してくれましたしね。(^_-)-☆
2008年11月25日 (Tue) 11:45
ゆい URL ≫ EDIT
まほろばさん、先日は足跡残して下さってありがとうございました。
この本、積読本の中にあるのでいずれは読むと思うのですが、何しろ読みたい本だらけでいつ読めることやら… 私の積読本は増える一方で、読んでも読んでも中々減りません。(笑)
このところヒストリカルには少々食傷気味なんです。そこで質問なんですが、この本だけ読んでも面白いですか?それともやっぱりシリーズ順に読んでいかないと楽しめませんか?
殿堂入りロマンス本の中ではLover Awakenedだけ読みました。私もこの本、大好きです♪
A Knight in Shining Armorも積読本の中にあるのでそのうち読むと思います。(笑)
後の2冊は持っていないのですが、どんなジャンルの本なのでしょうか?
2009年11月28日 (Sat) 11:20
まほろば URLEDIT
ゆいさん、こんばんは♪
ahstrux nohstrum の件ではお世話になりました。

> この本だけ読んでも面白いですか?

シリーズ6のヒーロー、ウルフは、回りからものすごーーーく誤解されている人なんです。まあ、それは本人にも責任があるんですけどね。^^;
6をいきなり読んでしまうと、あのウルフは実は×××だったのか!! という衝撃度が低くなってしまうような気がします。
おまけにシリーズ最終巻だけあって、5人の弟妹たち&それぞれの配偶者&子供たちが勢ぞろいします。1~5を読んでいないと誰が誰だかわからん (@_@)??? 状態になってしまうと思います。
なので、わたしからは1巻から読まれることをお勧めしたいと思います。――とはいえ、実はわたしも5は読んでいなかったりするので、えらそうなことは言えませんけど。(^^ゞ

"A Place to Call Home" は、コンテンポラリーの「幼なじみもの」です。Part1 と Part2 に分かれていて、前半がH/Hの子供時代、後半が大人になってからの話になります。ロマンスにはちがいありませんが、ウィメンズ・フィクション系寄りのストーリー展開です。Part1 のラストは何度読んでも涙がだーーーーーっ!とでてしまいます。

"The Passion" は werewolf もの。時代は19世紀から現代。ロマンスというよりは、大河ドラマ系のとても壮大なストーリー展開です。舞台設定、キャラ設定がとてもしっかりしていて、作者の描き出す世界にどっぷりとはまってしまいました。
この話では、werewolf はかなり高度な文化を持つ洗練された存在で、彼らにとって人間は軽蔑の対象でしかありません。
輝かしき werewolf の王、デボンクロワ一族を通して、werewolf と人間の暗くてふか~~~~い溝が描き出されます。

こんな感じの説明で、雰囲気をつかんでいただけたでしょうか?
2冊とも記事を書いていますので、よかったらそちらの方も読んでみてくださいまし。(ちょっぴりしか書いていませんけど……^^;)
2009年11月28日 (Sat) 19:44
ゆい URL ≫ EDIT
まほろばさん、おはようございます♪
丁寧な説明をしてくださってありがとうございます。

Slightly Dangerous、やっぱり順に読んだほうが面白いのですね。確かこのシリーズ、シリーズの前にも2冊関連している本がありましたよね。今、食傷気味のヒストリカルを8冊読む気力がないので、来年中に読めるといいなぁ~って思っています。(笑)

>2冊とも記事を書いていますので、よかったらそちらの方も読んでみてくださいまし

きゃぁ~~ 申し訳ありません!! 大ボケしてました。
The Passionは画像が暗くて著者が分からなかったので、記事があるかどうか確認できなかったのですが、A Place to Call Home、大バカな私はなぜかDをクリックして、記事がないんだ・・・って思ってしまいました。本当はSをクリックするべきだったのに・・・ (///∇///)
今から早速見させて頂きますね。m(_ _)m

2009年11月29日 (Sun) 02:43














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